冬の曲 吉沢検校作曲
古今集を題材にして、前奏は雅楽の陪臚の主旋律を取り入れています。
竜田川錦おりかく神無月、時雨をたてぬきにして (読人知らず)
(いわお)
白雪の所もわかず降りしけば、巌にも咲く花とこそ見れ (紀秋 みね)
み吉野の山の白雪ふみわけて、入りにし人の訪れもせず (壬生 忠岑)
昨日といい今日と暮らして飛鳥川、流れて早き月日なりけり (春道 列樹)

竜田川が紅葉の錦を織ってかけた、十月頃降るしぐれの雨を錦の縦糸にしている
白雪が場所の区別なく盛んに降ると草木ばかりかいわにまで花が咲いたと思われる様になった
吉野の山の雪を踏み分けてこもった人の便りが一向にない、心にかかることです
過ぎた日を昨日と言いさしあたっての日を今日といい、今日を暮らすと明日を迎える
月日は流の早い飛鳥川のように止まることなく経っていく
★注:竜田川沿いを時々車で通ると、今でも川のせせらぎや
紅葉に昔の趣を感じる所があります。
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