奈良新聞 2003年2月3日

6人で競演など琴の魅力存分に

琴に魅力を最大限に生かした演奏を披露するぐるーぷハーモニー
(2日、奈良市の秋篠音楽堂)


ぐるーぷハーモニー 奈良でコンサート

生田流正派大師範ら出演

 県内で活躍する琴演奏家でつくる「ぐるーぷハーモニー」が2日、奈良市西大寺東町の秋篠音楽堂でコンサートを開き、美しい琴の音色を響かせた。

 生田流正派の大師範、師範らで6人が出演。県内の公民館や大学で教える指導者ばかりだが、研さんを深めると同時に邦楽の魅力を知ってもらおうと年に一度、演奏会を開いている。今年で8回目。

 演奏会は、現代邦楽6曲で構成。6人が琴を競演する「信濃抒情」のほか、琴と三味線がハーモニーを繰り広げる「デュオ絃舞三態」、20絃と17絃による「双樹」など、琴の魅力を最大限に生かした曲目を演奏した。

 文楽の音色を筝曲でアレンジした「文楽の幻想」では、文楽三味線の音色を17絃で表現し、語り調の歌を聞かせる新しいスタイルの邦楽を披露し、会場から大きな拍手が沸きおこった。


  
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