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私たちが普段使用している楽器をまとめてみました。

楽器いろいろ
三絃 17絃 20絃 尺八
 お箏の名称  調律  三絃の種類  写真 17絃とは 20絃とは 尺八とは
 座り方  弾き方  名称  調律 尺八の写真
 箏・三絃・17絃譜  奏法
 奏法の種類 箏・17絃・20絃の写真





                        
                       





 <箏>

     細長い箱型の木製共鳴胴の上に、13本の絃を張り、
     絃の途中に柱(じ)を立てて調律し、演奏する楽器。

     「こと」には「」と「」があります。
     その違いは、「箏」は箏柱があり、「琴」は琴柱がありません。
     ですから、「琴」の開放絃以外の音は
     転管操作(絃の上で左右に移動させる)で作られるそうです。

     「箏」の長さ:182cm  巾:30〜40cm  厚み:7〜8cm
     戦後は山田箏を使うことが多くなりました。
     箏は1、2面と数えます。




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 お箏の名称

     名称には、竜の文字が使われています。

     絃の呼び方: 一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 斗 為 巾
                                       ) ()(キン


                    
                     お箏の名称と基本的調弦



             

       


  調律

     五線譜のドレミで歌うと、「レ」と「ソ」がありません
     これは、邦楽特有の調弦で、日本音階といいます。(ミ ファ ラ シ ド
     基本的には、平調子という調子を使いますが、高低音を、自由に調節することができます。
     平調子は、洋楽でいうと、ハ長調のようなものです。
                                                                戻る






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  座り方

     箏に向かって、少し斜め左を向いて座ります、右足の角度は40〜45度位がいいでしょう。
     背筋はまっすぐ伸ばして、右手は、腕から親指爪に向かって自然に丸みをつけます
     左手は、斗為巾あたりの柱の左側の糸の上に、軽く乗せておきます。

  弾き方

     お箏には、大きく分けて山田流生田流の二つの派があります。
     山田流は先が丸い爪、生田流は角爪を使います。
     この爪の形の関係から、弾き方、座り方が変わってきます。
     私は生田流ですので、生田流についての説明をします。

     箏爪は、象牙で出来ていて、輪は紙にエナメルを塗ったものですが
     それを右手の親指人差し指中指につけます。
     親指の爪角は左角、人差し指と中指は爪の右角を絃に当てます。(爪を斜めに当てる)
     弾く位置は竜角から2〜3cmの所で、絃と直角の方向に平行移動させます。
     
     箏には、横方向のそりがあるので、そのカーブに合わせて、手首の角度を調節して弾きます。
     親指で低音方向へ続けて弾く時は、前の絃を弾いた後、爪を上げないで、次の絃を弾き
     手首は向こう側(一の方)へ倒して爪をねかします。
     また1本上の絃、同じ絃、2本飛ぶなどの弾き方は、離し爪になります
     中指、人差し指は、爪を斜めにしたまま指先に力を入れ、
     手首ごと絃に直角に、手前にまっすぐ引きよせるように弾きます。
     高音域の時は、手首を手前に引き、爪を少し立てます。

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 楽譜

     楽譜には大きく分けて五線譜絃名譜があります。
     箏は漢数字 一二・・・・・・・十斗為巾、
     三絃は漢数字、算用数字、漢数字の左にイをつけたもの
     17絃は一〜十までは箏と同じで、あとは1〜7の算用数字を使います。
     いずれも絃名譜が使われています。絃名譜には縦書きと横書きがあり、
     さらに絃名譜の中にワク式(一拍ごとにワクで区切られている)と非ワク式があります。
     私たちは縦書き(縦譜)のワク式(家庭譜とも言います)、非ワク式のどちらも使います。
     
     箏・三絃・17絃の楽譜
     
     下図@ワク式はT箏・U箏・17絃の合奏曲の縦譜です。
                       
                        @ワク式                                
            
                     大日本家庭音楽会





     下図A非ワク式は箏・三絃・歌の縦譜です、真ん中のひらがなは歌詞です。
     歌詞の左右に小さく箏譜と三絃譜で書かれているのが歌の譜です。


                       A非ワク式
            
                       前川出版社
                                                               戻る




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  奏法:流派によって多少違いがあります。
     
   奏法の種類

右手奏法 弾き方
1.合爪(あわせづめ) 親指と中指で、同時に2本の絃を弾く
2.掻爪(かきづめ)
   掻手(かきて)
隣接した2本の絃を、中指で、手前に掻くように同時に弾く
3.割爪(わりづめ) 掻爪と同じ事を、人差し指、中指の順に2度に分けて弾く
4.すくい爪
  排爪(すくいづめ)
親指爪を右に傾け、下向きに力を加えながら、爪の横で絃をこする
手全体を前方に押し次の絃に爪皮と親指の腹が当たって止まる
すくい返す時は、爪先端部でこすり斜め上に軽く持ち上げるシャリシャリ音
また持ち添えるすくい爪は、すくい返す時だけにし、人差し指を、補強の為に持ち添えます
5.引連(ひきれん) 中指で、一から巾まで順に連続して弾く
6.半引連(はんひきれん) 中指で、五から巾まで順に連続して弾く
7.流爪(ながしづめ) 親指で、巾から一へ、連続して弾く
8.裏連(うられん) 爪の裏を使って、高音から低音に向かって連続して弾く
トレモロをした後、人差し指は絃から離さず、中指の爪が、為か斗から先行して一の方向に向かって、中指、人差し指を交互に爪裏で軽くさわっていき最後に親指で二一を同時に弾く
9.打爪(うちづめ) 中指、人差し指の爪の根元を瞬間的に、絃を打つ
その反動ですぐ離すと、よい音が出る
10.すり爪 中指と、人差し指の爪の右横を、隣接する2本の絃に当て、左右に、こする(ズーズーという音)
11.輪連(われん) 中指の爪の横のへりで、右から左へ輪を描くように、すり鳴らす
比較的低い方の絃でしますが、特に一と二が多い
12.散爪(ちらしづめ) 中指、人差し指の爪の先端で、隣接する2本の絃を、竜角から柱に向かって速く、スル。
指を曲げてから、ぱっと音を出す(シュッという音)
13.引捨(ひきづて) 例:中指で、一二を弾きはじめ、途中から人差し指に変えて十を弾く
14.かけ爪(かけづめ) 例:人差し指で、七を強く弾き、続けて八を弱く弾き、上に軽く、はね上げる
次に中指で、六を強気弾き、続いて七を弱く弾き、上に軽く、はね上げる
向こう指(薬指、中指、人差し指)を、八に置き、親指で斗を強く上へ
はねあげて弾く・・・斗がけ強 弱 強 弱 強の5つの音の大きさのバランスが重要。
15.半かけ爪 かけ爪の5つの音のうち、第2音(弱)、または第4音(弱)がゼロになる
例:人差し指で、強く七を弾いた後、一度絃から爪を離し、あらためて中指で六を強く弾く
16.早がけ爪 かけ爪、半かけ爪を速く弾く
例:かけ爪手順で、中指の六を弾くと同時に、親指を斗の上に置く、中指で弾く七八はごく小さくし、手首ごと手前にひっぱる感じで、
竜角にそってまっすぐ動かし斗と同時に弾く
17.押し合せ爪 ある絃を押し、1本高い隣の絃と同音にして、親指で2本をほとんど同時に弾く、弾いた後ははね上げない
18.ピチカート 爪をつけない指で、竜角と柱の中間あたりで、絃をはじく(ひじの高さぐらいまで上げる)
19.アルペジオ 3音以上の和音を、分散して(少しずらせて)弾く
20.トレモロ 普通は、人差し指でします、手首を柔らかくして、爪の角を使い、
絃のごく近くを往復します。また、親指や2本絃のトレモロもあります
21.すくい合せ爪? すくいの合わせ爪、二"七を弾く場合:親指は六に、中指は三に置き、
同時にパッと指を広げて二と七の絃を弾く




左手奏法 弾き方
1.押し手(おしで) 絃の柱の左側の11〜14cm位離れた所を押しておいて弾く
弱押し(半音上げ)、強押し(1音上げ)、二重押し(1音半上げ)の三種類あります
2.かけ押し 異なる2本の絃を連続して押す時、人差し指、中指と親指で
2本の絃に掛け渡して押します
2本共、半音押しの時は同時に押し、1音と半音押しの時は、
親指から人差し指・中指へ力の移動をします
オクターブの時は、同時に2本の絃を寄せる感じで押します
3.後押し(あとおし) 弾いた後で押して余韻を上げます、押すタイミングには大きく分けて
すぐ押す、次の音との中間で押す、ゆっくり押すがあります
4.突き色(つきいろ) 弾いた直後に瞬間的に突くように、左手で後押しをしてすぐ離します
5.引き色(ひきいろ) 弾いた後に左手で、柱の左側の1cm〜3cmの所の絃をしっかり持ち
柱の方向に引き寄せ半音余韻を下げ、次に力を抜いて元の音に戻す
6.揺り色(ゆりいろ) 余韻を揺り動かす装飾音
開放絃の場合:弾いた後、軽い引き色をゆっくり繰り返す
押し手の場合 :弾いた後に、軽く押し手の力を抜き、
すぐまたもとの押し手の強さに戻す
7.押し離し 押して弾いた後に、左手を離して余韻を下げる
スッと手の力を抜き、手は絃から離れないようにする
8.ビブラート 左手で、絃を速く揺らして余韻を震わせます
揺り色や突き色と同じような方法で、速く浅く揺らします
音高が大きすぎないように気をつける
9.スタッカート 弾いた後の余韻を消す
柱と竜角の中間点で、左指の第1関節と大2関節の間でパッと絃に触れます
右手で消す場合は掌の小指側の端で消します
10.消し爪 左手人差し指の爪を、柱の近くの右側で、絃に下から軽く当てる(ジジという音)
11.ハーモニックス 柱と竜角の中間を、上から左手人差し指で軽くさわった状態で弾く
元の音より1オクターブ高い音が出ます
2本以上を弾く場合は、絃の順に親指、中指、薬指を絃の中点で
一定の形で置いたままにします(手の大きさにもよりますが・・・)




その他の奏法 弾き方
1.絃の裏を弾く 柱よりも左側を、爪、右手薬指、左手で連続して弾く
調弦されていないのでバラバラ ゴロゴロという音
2.竜角の外を弾く 竜角右横の狭い所を、中指爪で手前に速く引っ掻く感じ
3.絃をたたく 打ち爪と同じように、いろいろな絃を打って音を出し、旋律にしたり、
衝撃音的にしたりします。また、手のひらで、たたいたり、スティックなども使います
4.胴をたたく 左手、または右手爪皮で胴体の裏板部をたたきます(樽をたたくような音)

               文だけで手法を解説するのって難しいですね・・・いずれ図解を入れようと思っています。

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 <三絃>

 三絃の種類

     構造は、共鳴胴、棹の部分からなる本体、3本の絃、振動を伝える駒から成り立ち
     駒・撥・糸の太さ・演奏方法の違いで、自在に音色を変えることが出来ます。
     三味線には「太棹」「中棹」「細棹」の3種類があります。棹の長さは約97cm。

     義太夫の三味線・・・・・・・・・・・・・・・・・太棹(胴が大きく糸が太い)
     地歌三味線・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中棹
     端唄・小唄三味線・・・ ・・・・・・・・・・・ 中棹
     長唄三味線・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・細棹、糸も細い

     柳川三味線・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・関西で、古い時代に使われ、棹が非常に細く、
                             皮をゆるく張るのが特徴。
     津軽三味線・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・胴が太く、力強い音が特徴。
     三線・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 沖縄の民族楽器で、胴が丸くニシキヘビの皮が
                             張られている。
     他、もっと細かく分けると20種類ほどにもなります。
     
     駒やバチは一般的に、棹や糸の太い楽器には重くて大きいものを、
     棹や糸が細楽器には軽くて小さいものを使います。

     生田流箏と合奏する三味線は「地歌三味線」と呼ばれるもので、数多くある三味線の中で
     胴の大きさ、棹の太さも中位ものです。
     三味線は1、2挺と数えます。

     絃は絹糸で、一の糸が最も太く、二、三とだんだん細くなっています。
     一番細い三の糸は、切れやすいので、練習の時はナイロン糸を使うこともあります。
     そして撥(津山撥)で弾くということが大きな特徴です。

                         三絃の写真

         
           義太夫    地唄    端唄・小唄    長唄

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 名称と調律

     調子は本調子を基準に、二上がり三下がり が代表的な調弦です。
     また、サワリという独特なひびきを生じるように工夫されています。
     これは二、三の糸だけが金属製の上駒にのせてあり、一の糸の振動は直に棹にさわって
     ビィーンと言う独特なひびきを生じるようにサワリ山が工夫されているからです。
     一の糸の開放絃だけでなく共鳴の関係で、どの糸にも振動してサワリが生じます。
     このサワリを伴う音と伴わない音の綾なす味わいは三絃独特のものです。

                   

                   三絃の名称と代表的な調弦
(自作図)
   
                                                       戻る

 




                  
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  奏法

     左手に指すりをします。・・・・・・・・・・・・・すべりを良くして、動きやすくする為。
     右ひざと胴の上に膝ゴムを置きます。・・三絃を安定させる為
     
     胴の前面を前向きにして、右ひざ(膝ゴム)の上に胴の対角線が垂直になるように置き
     「二の糸巻き」が目線上、左肩前になるように左手で棹を持ちます。
     右腕の中間あたりを、胴かけ(胴のカバー)の角に軽く乗せ、
     胴はお腹からひとこぶし強、離します。

     撥の持ち方:「にぎり」(さい尻に近い細くなった部分)を薬指、小指ではさみ
     中指、人差し指を自然に曲げ、親指は少し開いて、撥の側面または平らな面に当てます。
     
     撥のあて方:扇子であおぐような感じで、親指でリードしてまっすぐ下に動かします。
     でも親指にあまり力が入り過ぎないように気をつけましょう。
     
     以上の説明は、おおよその目安で、手の大きさなどで個人差はあると思います。

     弾き方:糸の太さが違いますので、弾き方も微妙に違います
     Tの糸は太いので親指で押し込むように、Uの糸は少し粘っこく、
     Vの糸
は撥皮を軽く打つ感じで、撥を立て過ぎないように面をきちんと使うといいですね。
     撥の当てる所が下がらないように、また弾いた後は手首の力をぬくように気をつけます。
     
     開放絃の記譜: Tの絃=イ一(漢数字の左にイをつけたもの)・・・・・イ一 イ二 イ三
                Uの絃= 一 (漢数字)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 一  二   三
                Vの絃=  (アラビア数字)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1   2   3
     
     左手奏法:ハジキウチスリ(コキともいいます)、などありますが
     勘所は爪の先で
押さえます。特にVの糸は面に垂直に押さえる。
     またTの糸は糸目が荒いので、音を考慮して指先の肉の部分で押さえます。

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                        箏の大きさ比較

                      

               
                     17絃      20絃      13絃箏

     お箏を弾かない時は、写真右端のように口前(竜頭のカバー)をつけ
     油単(箏全体を覆う布製のカバー)をして、竜頭を下にして立てかけておきます。
     ですから意外と場所はとりません。
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 <17絃>

     17本の絃を張ったもので、日本楽器に不足していた
     低音をおぎなうための伴奏楽器として製作されました。
     長さは242cmでしたが、その後212cmにして、やや高い音域用にし
     独奏楽器
としても広く使用されるようになりました。

     箏と同じく一から数えますが、十から先は算用数字の1〜7を用い、
     読み方は1はじゅういち」、2はじゅうに」・・と言います。
     は箏より厚いもの使用します。
     また絃も太く7種類ほどの太さの異なる絃を使用しています。

     弾く位置は低い音を効果的にするために
     箏に比べて左の方(竜角から離れた所)を弾きます。
     また絃が太く長い分、弾くには力がいります.。
     200cm以上もある大きな,重い楽器なので持ち運びも大変です。
     17絃を弾いた後は、体重が減ったりして・・・



                     十七絃の音域


           

                                                           戻る

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 <20絃>


     以前、外国の方にお箏を紹介した時、
     Japanese Harp(本来のHarpとは形、弾き方など違いますが)と
     説明したことがあります。
     20絃が、音量や絃の数からしても正にこの英単語にぴったり
     という感じがしますが・・・いかがでしょうか。
     
     17絃ほど低音ではなく、箏柱も13絃箏と同じです。
     西洋音楽を箏で弾く時、レとソの音が増えて演奏するには無理が生じ、
     絃を増やした20絃が作られたということです。

     13絃箏と比べると音量は大きく、絃が増えた分、巾は広いですが
     音域
長さはほとんど同じです。
     また絃が多い分、左手で弾く頻度も多いです。
     楽譜は箏譜ではなく五線譜を用います。
     
     絃は実際は21絃あるんですよ。
     低い音をすくったり、トレモロをする時の支えとして一番前(遠い方)に、
     0絃として増やしたようですが、
     最近では調律して音としても使われています。
                                                           戻る


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 <尺八>

     真竹といわれる大型の竹の根元の部分で作られます。
     前面に4つ、背面に1つ孔がある5孔の尺八が一般的ですが7孔のものもあります。
    
洋楽に合わせる時、出しにくいミ♭とシ♭のために、
     小さい穴を2つ加えて出しやすくしたのが7孔です。

     種類は1尺1寸から1尺2寸・・・2尺3寸まであります。
    
約1寸(3.03cm)刻みで長くなるほど半音づつ低くなり、短くなると高くなっていきます。
    
最も一般的な尺八は1尺8寸(54cm)で筒音(つつね)(孔を全部閉じて出す一番低い音)が
     壱越()のもので8寸管壱越管ともいいます。
     1番低い音はメリ奏法でまで下がります(ロのおおメリ
     この基準管の音域はフルートとほぼ同じです。
     「尺八
」という言い方はこの1尺8寸管から来ているそうです。
     
     箏との合奏では1尺6寸〜8寸のものが多く使われています。

             
                1尺8寸(上)   1尺6寸(下)

     持ち方:リコーダーと同じように右手を下にして持つことが多いです。
  
     奏法:尺八には琴古流都山流があります。
     その違いは歌口(息をかけ音を作る部分)の形です。
     尺八は首振り3年とよく言われます。
    、横に振ると音を揺らし縦に振ると律を変えることが出来ます。
    
孔の開け方の大小や、あごを引いたり、出したりしてそれ以上の音を出せ、
     一番高い音は3オクターブ上のAまで出す人がいるそうです。
     ちなみにお箏の場合は一と五が同音の時、2オクターブと1音の音域です。
     
     メリ奏法
あごを引いて本来の音よりも半音から1音低い音を出します。
     カリ奏法あごを出して高い音を出します。
     ですからメリ・カリだけで4律(2音)ほど変えることが出来ます。

     D管でいうと1つ目の穴を開けると1音半上がり→Fの音になります。
     間の♯、♭は指の空け加減とメリカリで出します。

     D管の音程と孔の関係→全閉音  →1孔全開  →1孔・2孔全開  
                     →1孔・2孔・3孔全開     →3孔・4孔全開(1孔・2孔は閉)

     尺八内部には、音色をやわらかく美しくするために、朱や黒の漆が塗ってあるので
     かぶれやすい人は大変と、聞いたことがあります。
                                                                          


           **********************

     以上、全体的に大まかな解説で、分かりにくい所があるかもしれません、ご了承ください。
     また間違った解釈など、お気づきの点がありましたら、お知らせください。


     参考文献:「生田流の筝曲」安藤政輝著
                                                           戻る




                        
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